75回目の8月15日である。
拙ブログの内容からしても特別な意味を持たざるを得ない「祈念日」なのであるが、既にSNS等では多くの方々が靖国をはじめとする8月15日を取り上げていらっしゃる。
ヘソマガリとしては「何か他の話題は無いかなぁ」と思案していたところ、長男の康男(小生にとっては伯父)の誕生日が大正10年8月14日とニアピンであることに”無理矢理”気付いた。
祖父芳一~母芳子~小生と引継いだ遺品の中に「三原康男出産祝物覚帖」なるものがある。
因みに康男以下敬、三郎、芳子と子供達の出産時のものは全てあるのだが、実際に内容を見るのは今回が初めてである。
どうやら生地・反物系の祝物が多い様であるが、よく知らない物ばかりであったのでググってみた。
・モスリン:木綿や羊毛などの梳毛糸を平織りにした薄地の織物の総称。
軽く暖かいので子供の着物によく使われていたらしい。
・友仙:友禅(仙)染のこと。
・縮:ちぢみ(縮)織物のこと。
・ネール:ネル(フランネル)のこと。
絣・紬などの他に、うどん・素麺・羊羹・饅十(頭)などの食べ物もあるが、その中で砂糖が多いのに驚いた。
当時はまだまだ貴重品だったようである。
下駄・雪駄・靴などもあり現代とはかなり様相が異なっていた事が判る。
芳一・千代子夫妻が待ちに待った長男の誕生を多くの人達が祝福してくれたのである。
子供の誕生は親、家族、親戚にとって大きな喜びであることは当時も今も変わらない。
親は子供の成長を望みその過程に一喜一憂するのであるが、「戦争」はあまりに大きな「一憂」であった…
大正10(1921)年8月14日 99年前のことである。
と云うことは? 康男伯父さんは白寿(99歳)か…