続報 紛失?遅配? 加治写真館さんの件新たな物証発見!!

 

昨年11月24日に麻布の加治写真館さんで撮影した写真が三郎の手許に届かない騒動の投稿をし、その後無事に写真を父母に送っている状況から「おそらく遅配だったのでは?」との判断をしていたが、先日未整理の資料をほじくり返していたら、三郎の「届いていない」旨の連絡と入れ違いに写真が届いていたことを示す物証が発見された。

 

昭和19年5月13日加治写真館さんからの領収書
昭和19年5月13日加治写真館さんからの封書

 

発見されたのは加治写真館さんから送付されてきた写真と領収書が同封された郵便物で消印が5月13日となっている。また封筒下部に赤鉛筆で「19.5.24」と記されており三郎の手許に5月24日に届いたものと判明。
昨年11月24日投稿の加治写真館さんからの手紙は5月25日(消印は5月26日)に出された物であり、この手紙が届いた時には既に写真は三郎の手許にあった訳である。

当然この後に加治写真館さんへは無事に届いた旨の連絡を入れて事なきを得たのであろうが、領収書を見ると4月3日に注文(撮影)したものが5月13日に発送されており更に11日を要して届いている状況であり、一ヶ月半も届かなければ心配になるのは仕方無いと思うが、現代と異なり当時は特に卒業・入学等で記念写真の需要が高まるこの時期は写真館も書き入れ時であろうし時間がかかるのが当たり前だったのかもしれない。

領収書を見て気になったのだが、課税額が撮影5割、焼増3割と現代から考えると異常に高い。
写真館で写真撮影することは贅沢とされていたようであるが、それでも「写真」は必要とされていたと云うことであろう。
「写真」と云うメディア自体の必要性・重要性は当時以上に増していると思うが、スマホで簡単に撮れてあっという間に世界中に拡散できてしまう現代に於けるその普及度や利便性には驚くほかないようである。

因みに、撮影料と焼増料の合計が(偶然にも) ¥7.77 となっているが、これは現代の貨幣価値で云うと4千~6千円位だと思われる。
参考サイト:https://yaruzou.net/hprice/hprice-calc.html?amount=8&cy1=1944&cy2=2017

しかし、残念ながら今回の封筒にも「三郎の雄姿」の写真は残っていなかった…